2021年の大学入試は
どう変わる?「センター試験」の
英語は大きく変わる。
大学入学共通テスト対策を
受験のプロが伝授!
2021年(20年度)から、大学入試のセンター試験が新しくなることが発表されています。これまでとは出題傾向が変わり、特に英語は大きな変更があるそう。新テストの特徴や勉強法など、受験英語のスペシャリストである吉田さんにお聞きしました。
新しくなる「共通テスト」、今までと何が変わるの?
2021年1月から、センター試験に変わって「共通テスト」が実施されます。これまでのような知識偏重ではなく、「思考力・判断力・表現力」が問われることに。ゆとり教育への反省なのか、設問の難易度や分量も増加します。新しい制度に沿った試行テストの様子から、変更点など見ていきましょう。
大きく変わるのは、国語・数学・英語の3科目
国語と数学は、センター試験ではすべてマークシート式でしたが、一部が記述式になります。マークシートも答えが一択ではなく、複数解答や正解がないものもあるなど、選択肢を吟味する能力が必要です。
国語は、評論文や文学など、これまで教科書で読んできたようなものが出題されていません。例えば、著作権についての文章など、実用的な読解能力が問われる問題もありそう。数学でも、長い文章を読んだ上で答えを導き出すといった、多様なスタイルに変わります。
英語は「読む、聞く、話す、書く」の4技能へ
日本人は、長年勉強していても英語でのコミュニケーションを苦手とする人が多くいます。その改善のため、実用的な英語力の養成を目的とした変更が行なわれます。 これまでの「読む、聞く」の2技能から、「読む、聞く、話す、書く」の4技能へ。共通テストでは「読む、聞く」のみ実施され、「話す、書く」は外部試験を受けることになります。
Q1 共通テストの「読む、聞く」は、どこが変わるのですか?
読む(リーディング):
発音、文法、整除、不要文選択などはなくなります。以前からあった図表やパンフレットを読む問題が増えたり、メールやプレゼンの内容など、より実用的な文を読んで答える問題に変化します。選択肢がひとつとは限らず、複数解答になっていることも。
聞く(リスニング):
全体的に量が多くなり、配点も増えるので対策が必須でしょう。実際の講義を聞いてメモを取るなど、実用的なコミュニケーションを想定した問題に変わっています。
Q2 外部試験とはどんなものですか?
「話す、書く」は共通テストでは実施できないので、民間の資格・検定試験に委託されます。国際基準であるCEFR(セファール、ヨーロッパ言語共通参照枠)で、それぞれ異なる外部試験の結果を指標化することになっています。
Q3 外部試験はどんなものが選択できますか?
現在は7つの試験が候補になっています。それぞれの特性や実施時期、費用などを考えて選びましょう。(情報は2019年8月現在のもの。変更される場合あり)
ケンブリッジ英語検定:
100年以上にわたり、世界中で実施されている検定試験(年6回/27,000円)
実用英語技能検定:
英語検定または英検と呼ばれ、日本では最も長く行われている検定試験(年3回/2級6,500円、準1級7,600円)
コンピューターを利用する「英検CBT」も導入され、4技能の試験を1日で終えることができる(年4回/2級7,500円、準2級6,900円、3級5,800円。準1級は2020年からを予定)
GTEC(ジーテック):
ベネッセが日本人専用に開発した試験で、CBT方式もある。共通テストに似た問題も多く、今後利用者が増えると予想される(年2回/約10,000円)
IELTS(アイエルツ):
オーストラリアや英国などへの留学のための試験。ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTSオーストラリアが共同運営している (日本では現在、日本英語検定協会、日本スタディーアブロードファンデーションJSAF、北九州予備校が試験を実施している)。スピーキングでは対面試験がある(年最大48回/25,380円)
TEAP(ティープ):
上智大学と英語検定協会が開発した、紙の媒体で受ける試験。英検準2級から準1級程度(年3回/15,000円)
TEAP CBT(ティープ シービーティー):
コンピューターによるTEAPの試験(年3回/15,000円)
TOEFL(R) iBT(トフル アイビーティー):
北米の大学への留学するための試験。パソコンで4時間程度かかる(年間40~45回/約26,000円)
Q4 外部試験は何回も受けられますか?
民間の資格・検定試験の成績は、高校3年生の4~12月までの合計2回分を登録できます。高校1・2年の成績は使えないので注意してください。
Q5 外部試験はどれを選べばいいのですか?
時間や費用を考慮すると、英検かGTECを選ぶ方が多いのではないでしょうか。英検は各高校でも対策が取られており、現在の勉強の延長線にあると考えられます。志望する大学によって外部試験に対する対応が違いますので、よく調べた上で受験しましょう。
新しいテストに対応した、英語の攻略法はある?
新しいテストに向けて「特別な対応が必要!」と思ってしまいがちですが、本質は何も変わらないと考えています。学校の授業をおろそかにせず、真剣に取り組むことです。
ポイントとなるのは、語彙力と文法力を鍛えること。スマホの無料アプリなどを使って、音声に合わせて瞬時に単語の意味が出るようにしておきましょう。また、文法を押さえておくことで、長文読解の内容一致問題の照合を的確に行えるようになります。
リスニング対策は、毎日1~2分でもいいので、英語の字幕付きの動画を見るのがオススメです。1ヵ月間続けると、英語が聞こえてくるようになるでしょう。共通テストはアメリカ英語の発音なので、イギリス英語は避けてください。
コストを抑えて、手軽に証明写真を準備しよう
「試作テストを分析した模試などを活用すれば、問題に慣れることができます」と吉田さん。外部試験もできるだけ受けておきたいけれど、費用がかさむのが悩みどころです。英検の申込や入学願書などに必要な証明写真は、「ピクチャン」のようなサービスでコストを抑えましょう。
スマホですぐ撮れて、何度でも撮り直しできる |
コンビニのマルチコピー機でいつでもプリントできる |
急に出願を増やすときも、すぐ焼き増しが可能 |
3枚で200円と価格がお手頃 |
初めてのテストには、不安や動揺がつきもの。これまでよりも、さらに年間の計画をしっかり立てて、それぞれの科目の対策をすることが重要です。勉強すべきことの本質は変わらないので、準備を整え、安心して共通テストに臨んでください。

